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格安SIMを利用したモバイル端末は通信が遅くなるの?

携帯電話を大手キャリアから格安SIMへ切り替えることで、モバイル端末の利用に伴うコストを削減しようというケースが多くなっています。とはいえ、大手キャリアではなくなることで、データ通信や通話の品質が低下するのではないかと懸念する人は珍しくありません。では、格安SIMになるとそうしたネガティブな変化が起こりうるのでしょうか。

通話に関しては、格安SIMへ切り替えることで品質が大きく下がるということはまずありません。その背景を理解するためには、格安SIMを提供・運営している業者について理解する必要があります。「MVNO(仮想移動体通信事業者)」と呼ばれる格安SIM業者は、大手キャリア3社と契約をして、その通信施設および通信用の周波帯をレンタルすることでサービスを実現しています。莫大な費用が必要となる設備投資をしていない分、毎月の利用料金を下げることが可能というわけです。つまり、利用しているのは大手キャリアの施設と全く同じものなので、当然のことながら品質もそれら大手携帯電話会社と同じということになります。

ただし、データ通信の速度に関しては、通信設備の一部をレンタルすることの弊害としてかなり遅延してしまうという事態が起こりえます。特に、正午前後や夕方から夜にかけての時間帯はデータ通信を利用する人が非常に多くなります。格安SIMは対応できるデータ通信量が大手キャリアと比較してかなり限られているため、思うようにサイトを開くことができない、あるいは動画の閲覧やメールの送受信がなかなか進まないということが起こるわけです。

とはいえ、「格安SIMはいつもデータ通信が遅い」というわけではありません。大手キャリアとの契約においてかなりの通信容量を確保しているMVNOはいくつもあります。有名なMVNOのなかにはbsimがあります。また、契約者がまだそれほど多くないので、モバイル端末のデータ通信はいつも快適というケースも見られています。ですから、あまりにも遅くてイライラさせられるというケースは非常にまれであるということを覚えておきましょう。